「自分はこうしたい」「こういう状況になりたい」
という、自分の気持ちに正直に生きることと、自分中心に生きること(エゴ)とは、何が違うのでしょうか?
自分の気持ちに正直に生きることは、自分軸があると評価されます。
「他人からどう思われるか?」という他人軸ではなく、自分の気持ちを大切に生きるという生き方です。
自分中心に生きること(エゴ)は、自己中心的、わがまま、自分さえ良ければいい、というように良くないイメージがあります。
両者は、一見すると、自分の気持ちに正直に生きることの表裏の関係のようにも感じます。
自分の気持ちに正直に生きることのメリット・デメリットのようにもとれます。
自分の気持ちに正直に生きることが「自分さえよければいい」というような生き方だと、自分中心な生き方になってしまいます。
自分中心な生き方は、人に嫌な思いをかけたり、人を苦しめたりします。
また、人の想いを踏みにじったり、人を大切にしなかったりします。
その結果、自己中心的な言動により人間関係がうまくいかなかったり、人との出会いに恵まれなかったりします。
自分の気持ちに正直に生きることが、自分だけを幸せにする視点の低いものではなく、
もっと広い視野から自分にとっての幸せを感じられるようになると、自己中心的な生き方ではなくなります。
自己中的なエゴとは、「自分が」「自分が」の自分優先の生き方のことです。
自分以外の人のことを考えることが出来ず、自分の利益、自分が得たいものを得る、ということしか考えられなくなります。
自分の気持ちに正直に生きることは、自分優先の生き方ではありません。
自分の気持ちに正直に生きるには、自分のことだけでなく、人のことも考えられる視野の広さと視点の高さ、心の深み、愛の精神が大切です。
「自分のことばっかり」では、心が窮屈になります。
そして、人との信頼関係や人との繋がりから得られる「喜び」や「幸せ」をいただけなくなります。