育った環境や、周りの人たちの影響、今までの経験などによって、
人は物事を判断する基準をつくっています。
自分の心の中に、「こういうときはこうするべき、こうあるべき」というルールをもっています。
そのルールが一人一人違うので、人間関係の摩擦が生じます。
「当然こうあるべき」というルールが違うので、人の言動が理解できません。
「なんで? なんでこうしないの?」
「なんで? なんでそういうことをするの?」
と、人の言動を自分のルールに当てはめて考えるので、「信じられない!」と人を攻撃してしまうのです。
そこには、「自分と人は、もっているルールが違う」という概念が抜け落ちています。
人に対して怒りの感情が出てきたとき、「人のルールと自分のルールは違うんだ」
と考えるだけでずいぶん冷静になれます。
そして、「相手のルールって何だろう? 相手のルールを理解してみよう。」
とトライすることで、人の言動を違う角度から見ることができます。
ひょっとしたら、自分の思い込みに気づくかもしれません。
また、相手のことが少しでも理解できることで、怒りの感情が減っていくかもしれません。
お互いに相手のルールを理解しようとすることで、いい解決策が見つかると思います。