シックスヒューマンニーズとは、アンソニーロビンズが、人の感情を6つの感情に分類したものです。
①安定感 ②不安定感 ③重要感 ④愛とつながり ⑤成長 ⑥貢献 の6つです。
安定感とは、安心したい・安定したいというニーズです。
自分を脅かすストレスを回避して、「安心できる・安全である」という状態を作り出すことによって、心を安定させようとする感情です。
また、「私は、こういう人間である」という、自分を肯定できるアイデンティティーや、「私にはできる」という自信も安定感です。
まずは、安心・安全が満たされてから、その上に他のものを積み上げていくことが出来ます。
人が生きていく上で土台となる感情であり、欠かすことのできない大切な欲求です。
とても大切な感情ですが、安定感のニーズが強くなり過ぎると、デメリットもあります。
安定感の感情は、「安全であること・安心であること・快適であること」をとても重視します。
そのために、今の状況から抜け出せなくなります。
なぜなら、未知の世界に踏み出すことは、リスクが伴うからです。
そこは、快適とは言えず、「安心・安全でいたい」という気持ちを脅かすものだからです。
安心・安全でいたいと思うがあまり、行動を起こせなくなります。
しかも、だんだんと安心・安全の空間が小さくなり、ますます新しい世界に踏み出すことが怖くなります。
安定感が強すぎると、自分を変えるための行動ができないので、ひたすら耐えるしかありません。
耐えて耐えて、どんどん追い込まれていきます。
人生をよりよくすることよりも、生き延びるために自分を守ろうとすることに必死になります。
そして、人生はこんなものだと自分を納得させて、諦めることで、心の安定を保とうとしてしまいます。
安定感が強くなり過ぎると、辛くなります。