スターバックスから学ぶモノを超えた感動体験

元スターバックスCEOの岩田松雄さんは、著書「MISSION ミッション」の中で、

「スターバックスは第5次産業ではないか?」とおっしゃっています。

本来ならば小売業なので、第3次産業になります。

 

なぜ、岩田さんは第5次産業だとおっしゃっているのでしょうか?

それは、スターバックスが“感動体験を売っているからです。

 

スターバックスは、コーヒーを売っているサービス業ではなく、ディズニーやリッツカールトンのように“感動体験”を売っているのではないか、と思ったそうです。

 

お客様が本当に求めているものは、コーヒーではない。

テーマパークでも、ラグジュアリー感あふれるホテルでもない。

“感動体験”であると。

 

ものではなく経験なので、決して値段を割り引いてもらうことに価値を見出さない。

いいものに対しては、しかるべき対価を気持ちよく払うことを厭わないし、そもそも他の変わるものがないので、価格そのものが気にならなくなる。

 

岩田さんは、それが第5次産業の姿であり、それを支えているのは、言うまでもなく『ミッション』であるとおっしゃっています。

 

お客様の多くがスターバックスやディズニー、そしてリッツカールトンを別格のものとして認識しているのは、素晴らしいミッションが存在し、ひとりひとりがそれを理解して、自分で考え、実行することのできる環境が醸し出す空気だと思うとおっしゃっています。

 

ミッションのあるところは、空気感が明らかに違う。

ミッションこそが、ブランドを形作っているとおっしゃっています。

 

ミッションを徹底的に実践しているからこそ、次元の違う空気を醸し出し、ブランドになるのですね。