辛い時期の過ごし方~どんなときも『笑顔』を忘れるな

「どんなときも『笑顔』を忘れるな」

これは、私の母が祖母から教わった教訓です。

そして、また母から私に受け継がれた教訓です。

この言葉を何度も聞いてはいたものの、実際に実践するのは、とても難しい教訓です。

 

楽しいとき、うれしいとき、ハッピーなとき、順調にいっているとき、自然と笑顔になります。

笑顔になるな、というほうが難しいです。

しかしながら、辛いとき、苦しいときに笑顔を出すことは非常に努力がいります。

ここでいう笑顔とは、心の笑顔も含みます。

 

誰しも辛い時期というのは来ます。

人生は楽しいときばかりではありません。

そういうときに、どういう心の向け方をしたらいいでしょうか?

 

心が暗いほうに暗いほうに行ってしまうと、自分だけが不幸で、周りの人たちは皆幸せそうに見えます。

実際、自分が辛い時期を乗り越えられて、他の人たちを冷静に見ることが出来るようになったときには、他にも自分と同じように苦しんでいる人たちがいることに気づくものです。

 

心次第で、人生が良くも悪くもなります。

ここでは、自分が辛いとき、苦しいとき、心に余裕がないときに、乗り越えていけるポイントをいくつか挙げてみます。

 

『必ず乗り越えられる』という信念をもつ

幸せいっぱいで、喜びに満ち溢れていたのに、いきなり辛いことや苦しいことがやって来た。

「なんで?なんで自分が?自分がいったい何をしたというのだろう?」と、途方に暮れます。

最初は、なかなか受け入れられないものです。

自分にばっかり不幸がやって来たように感じてしまいます。

 

楽しそうにしている他の人たちが、うらやましくてたまらない。

何も悩みがなさそうに見えます。

現状を受け入れられないために、気持ちをもっていく場所がなく、つい他人に八つ当たりをしたり、自暴自棄になったり、心の中がもんもんとして荒れてしまったりしてしまいます。

 

何かが降りかかって来て、最初はパニックになるかもしれません。

しかし、冷静になることが大切です。

冷静になって、起こっている現実をしっかりとみて、どうしていけばいのか、客観的に考えることです。

 

困難な状況を乗り越えるためには、相当なエネルギーがいります。

辛くて、精神的に押しつぶされそうなときに、自分を必死で支えながら、エネルギーを出していかなければならないときは非常に苦しいです。

相当な精神力が必要とされます。

 

突然立ちはだかってきた壁は、そのときはとてもとても高い壁に見えて、到底乗り越えられそうに見えないかもしれません。

そんなときに、「必ず乗り越えられる」「必ず解決策はあるはずだ」と自分に言い聞かせることで、乗り越える方へ進んで行くことができます。

 

心を明るくする

精神が一旦腐ると、心を立て直すのは非常に難しいです。

精神が腐ってしまうと、投げやりな気持ちになってしまい、明るく、快活なエネルギーは出てきません。

ですから、辛い時こそ心を腐らせないことが大切です。

 

そういう時は、「自分だけが辛いんだ。」というような暗い考え方ではなく、

「誰にでもそういう時期はあるんだ。今、自分がそういう時期なんだ。どうしていけばいいか、考えよう。」

とポジティブに考えて、何度も何度も自分に言い聞かせてみるといいです。

 

人の幸せを妬んだり、いじけたりしないで、「どうしていけば解決できるのか」という方向にエネルギーを使うことで、解決する方へ向かって行くことができます。

 

『自分が成長できるチャンスだ』と発想の転換をする

辛いとき、苦しいときに、『自分が成長できるチャンスだ』と発想の転換をすると、前向きに取り組もうとする意欲が出てきます。

また、同じ状況でも解決策が違ってきます。

 

辛いこと、苦しいことを乗り越えられたとき、人間は大きく成長します。

苦に負けない精神の強さが出てきます。

苦にすれば、精神的に押しつぶされそうになりますが、『自分が成長できるチャンスだ』と捉えると、同じ状況でも精神的な負荷が違います。

 

辛いときや苦しいとき、耐える」ことは必要です。

耐える時期でもあるからです。

しかしながら、「耐える」だけでは十分ではありません。

それに加えて、『解決する努力』が必要です。

なぜなら、「耐える」だけでは問題が解決しないからです。

 

「どんな自分になれば乗り越えられるのか?」

「どんな考え方で、どんな方向に向かって、どんな行動をしていくことが問題解決につながるのか?」

本質を追求していくことです。

力づくりだと思って、成長する方へ考え方をシフトしていくことが、問題解決につながります。

 

一人で抱え込まない

こういう辛いときに支えてくれる、励ましてくれる人が必要です。

誰か信頼している人に話をすることは、とても効果的です。

第三者は、とても冷静に物事を見ることが出来ます。

本人が気づかないところを気づいてくれたり、支えてくれたりします。

 

本人は起こった問題の渦中にいますから、周りが見えているようで見えていないことが多いのです。

パニックになっている自分を落ち着かせてくれたり、話を聞いてアドバイスをくれたり、

役立つ情報を調べてくれたり、一緒に動いてくれたり、励ましてくれたり、本当に有り難い存在です。

 

決して、1人で悩まないことです。

1人で苦しまないことです。誰かに助けを求めてください。

そして、自分が辛いとき、苦しいときに力になってくれた人には、心からの感謝と恩返しをすることが大切です。