目標達成できる『やり抜く人』になれる考え方

やり抜く力とは?

目標を達成するのに欠かせないのが、『やり抜く力』です。

やり抜く力は、「グリット」という言葉でも注目されています。

 

やり抜く力とは、「困難に屈せず、長期的な目的達成に向けて全力を尽くす力」のことです。

 

何かの目標に向かうときに、辛い気持ちになったり、どうしても気が向かなかったり、

努力したくなくなったりして、目標を投げ出したくなる瞬間があります。

 

そんなときに諦めるのか、それとも、我慢強く続けられるかで、その後の結果が違ってきます。

やり抜くために必要な、「粘り強さ」と「やる気」が大きく影響してきます。

 

『諦める人』と『我慢強く続けられる人』の違い

目標達成することを投げ出したくなった時に、

『諦める人』と、『諦めないで我慢強く続けられる人』の違いはどこにあるのでしょうか?

 

目標を投げ出したくなった時に、

『諦める人』は、「うまくいかないのは、自分に能力がないせいだ。」と考えます。

そして、「私には向いていない。」と考えます。

そうなると、「自分はこれ以上やっても無駄だ。」と見切りをつけて、やり続けることをやめてしまいます。

 

一方、『我慢強く続けられる人』は、うまくいかないのは「努力不足だった」「戦略を間違えた」

「プランを練らなかった」などのように、自分の努力や行動のせいだと考えます。

 

そうすると、「成功は、自分の頑張り次第だ」と信じることができます。

そのことによって、困難な状況でも努力を続けることが出来るので、やり抜くことができます。

 

『諦める人』と『我慢強く続けられる人』の違いを一言でいうと、

自分がコントロールできることに原因を見出すのか、

それとも、自分がコントロールできないことに原因を見出すのか、ということです。

 

『諦める人』と『我慢強く続けられる人』の背景にある考え方

『諦める人』と『我慢強く続けられる人』の背景にある考え方には、2つの考え方があります。

 

『諦める人』は、「個々人の知能とは、持って生まれたものとして固定されている。」という考え方をもっています。

やり抜く人の9つの習慣の著者ハイディ・グラント・ハルバーン氏は、『固定的知能観』と表現しています。

 

「固定的知能観」とは、知的能力は生まれたときから決まっていて、個人の努力ではどうしようもない、という考え方です。

そのため、業績や成績は、生まれつきの才能で決まってしまう、というように考えます。

 

こういう考え方を持っている人は、困難な状況のときに諦めてしまい、やり抜くことができません。

また、人の知能は、固定的なものではありません。

 

一方、『我慢強く続けられる人』は、

「能力は、経験や努力を積み重ねることによって高めることができる。」という考え方をもっています。

「能力とは、変更可能なものである。」と捉えています。

 

やり抜く人の9つの習慣の著者ハイディ・グラント・ハルバーン氏は、『拡張的知能観』と表現しています。

様々な研究で、この考え方は正しい、ということが証明されています。

また、「自分の努力次第で達成できる。」と考えることができるので、困難な状況のときにも諦めずにやり抜くことができます。

 

困難な状況のときや、苦手なことに取り組んでいるときに、

「できるようになる」と考えるか、それとも、「自分には向いていないからどうせ無理だ」と考えるかが、

やり抜くことができるかどうかの分かれ道です。

 

「どんなことでも、努力と経験で上達することが出来る。」と信じることが、やり抜く人になれる考え方なのです。